川崎市の地域教育会議 |
2019年12月7日(土)、川崎区にある東門前小学校でボードゲームを活用した講演&体験会を実施してきました! 地域教育会議の「教育を語る集い」という内容。昨年度に引き続き2回目になり、今回はその報告です。
なお、わくラボはこれまで、寺子屋授業として、中野島小学校、住吉小学校、久本小学校、東小倉小学校の4校。地域教育会議として、東門前小学校にて、ボードゲーム体験&講演会を実施しています。
親と子どもを分ける必要性 |
今回もいつも通りの進め方です。
前半は親と子を分ける ⇒ 後半は親子で一緒にあそぶ、という方式です。
何故こんな形式を取るのかをあらためてご説明します。
親と子どもに一緒にあそんでもらう場合(特に、他の家のお子さんが一緒の場合)、大人は遠慮して全力であそんでくれません。それどころか「私は(あそばなくて)良いので、子どもだけ・・・」なんてことになります。
これはわくラボの理念「あそびで人の心をつなぐ」と相反するものです。どうにかできないか考え、多くの大人に必要なことは、まず「理論」をお伝えすることではないかと思いました。あそぶことの「意味」や「効果」をきちんとお伝えすることで、本気であそんでくれるのではないか、と。
この方式にしたところ、大人の目の輝きが変わりました! やはり、大人は頭から入るようです。きちんと理論の部分をお伝えし、「ボードゲームはどういう部分が子育てに役立つのか」について『納得』できると、積極的に参加してもらえることが分かりました。
今ではこの方式は、わくラボのスタンダードになっています。
当日の様子 |
今年度も定員いっぱい。親子併せて60名!!
ちなみに当日は忙し過ぎて後半は記録写真を撮影できず!! なので、前半の写真だけ掲載します(笑)
東門前小学校の素晴らしいところは先生方が全力で協力体制を作ってくれるところ! 今回も10名程度の先生が子どもチームをバッチリ見てくれます。なので、こちらは安心して大人チームに注力できます。この体制が取れるのは本当に凄いこと。
大人チーム。まずはドブルから。すぐに盛り上がるゲームでアイスブレイク。
続いてペンギンパーティー。ボードゲームは「考える」ということを伝えます。
続いてハゲタカのえじき。「考える」だけでなく、「読み合い」も必要だよ、と伝えていきます。
などなど。大人の方々は初めてのボードゲームに驚いていました。知らない人同士でもあっという間に打ち解けて、会話が生まれるところは本当にゲーム(と言うかあそび)のすごいところだと思います。
今回は「教育」が趣旨なので、「何故、今の社会にボードゲームが必要なのか?」という主題でお話しました。
何故、こうした活動を始めたのか? きっかけは何なのか?
この活動を通して何を伝えたいのか?
ボードゲームに触れたことで、人はどう変化するのか?
TVゲームとボードゲームの違いは何なのか? TVゲームは害悪なのか?
スマホが子どもに与える影響とは?
あたり。
安藤は基本的にスマホ否定派です。
親が子どもにスマホを渡して、その間に好きなことをやっていることの違和感。
未成熟な子どもが【顔の見えない】人間とSNSで繋がっていく危険性。
考えていることを色々と伝えました。もちろん、こういう指摘は嫌そうな顔をする親御さんもいますけどね(笑) 好かれるためにやっているわけではないので、別に良いのです。ここでの一言が、ボードゲームで我が子とあそんだ思い出が、その後の家庭に何か良い影響を残せればと願うばかりです。
嬉しいエピソードをご紹介。
東門前小学校は、校長先生がボードゲームにとても理解を示してくれていて、昨年も講演会の後にボードゲームを購入したそうです。それから1年。今では、教室に行けない子が校長室に来て、ボードゲームで遊んでくれるらしいのです。声を出すことが(人と喋ることが)苦手な子も、ボードゲームなら元気に遊ぶんだそうです。しかも、クラスの友達が来たら嬉しそうにボードゲームのルールを説明するとのこと。泣ける。
わくラボのスローガンは「あそびで人の心をつなぐ」。やって来て良かったなーと感じた瞬間でした◎
用意したゲーム
・ギョッと
・ペンギンパーティー
・ドブル
・レシピ
・おばけキャッチ
・ハゲタカのえじき
・ワードスナイパー
ボードゲームを文化に |
わくラボはボードゲームを文化にしたいと思っています。そのためには、より多くの大人に知ってもらわなければなりません。今回の地域教育会議でボードゲームを知った方々が家庭に持ち帰って遊んでもらえるようになることを願っています。
当日、ご参加いただいた皆さん、サポートをしてくださった先生方、どうもありがとうございました♪
次年度もすでにオファーをいただいておりますので、頑張りまーす♪